なるだけ早くクーデター編にもっていきたいです。
だけど時間がないないないーーーっ!一日48時間になってくれればいいものを…。ぶつぶつ。はじめはクロキアサイド。封印の場所からスタートです。
…裏要素はいりまーす。覚悟します(私が)。恥ずかしくて死にそうです。もう駄目です。裏難しいって言うかもう…あぎゃーーーーっ(錯乱)
よ、読んだあと小春を見つめないでください(意味不明)
では続きよりどうぞ~v
闇が蠢き、跋扈する〝異界〟に、男が一人。
菱形の銅鏡を持ち、ゆっくりと異界の中心に向かう。
突如現れる神像。長年彼らが崇め、恐れ、ゆえに封印された〝悪路王〟。人の姿ではない。獣とも言い難いおぞましい姿。羅刹象に囲まれたそこは祭壇であった。男が持つ松明の光が四方に散る。炎はひとつひとつ宙に揺れ、異界を薄暗く灯す。
男は黒衣の外套で顔の半分を隠している。口元だけがさらされ、その形が三日月となった。
男は懐から木を削ってつくった人形をとりだす。己の髪を一本とり、人形の胎の部分にあいた穴にそれを通す。
そしてくつくつと低く笑った。
「夢を、見させて差し上げましょう。――桜姫」
◇ ◇ ◇
「だいぶ顔色がよくなったじゃない」
「はい。みなさまのおかげです。カノンさま、来てくださってありがとうございます」
起き上がって袿を肩にかけた桜は柔らかく笑った。まだその笑顔はよわよわしいものの、生気は増しつつある。
シュアラの冬の厳しさが和らぎ始めたころ、妹分が病の峠をこえたようで、ほっとカノンは安堵した。ついさっきまで雪路と雪矢が見舞いに来ていたというから、長居はできない。長時間起き上がっていられるほど回復はしてないのだろうから。
だから、聞きたいことだけぱぱっと聞いて帰るつもりだった。
「ねえ、蒼牙と会わないのはどうして?」
「え…」
「会いたくないの?」
「あ、あいたいですよっ。でも…あの、会えないんです…」
「はあ?」
しゅんとする桜の姿に首をかしげる。会いたいのに会えない。どっかの舞台のキャッチフレーズに使えそうな言葉だ。
桜は困ったように笑って説明し始めた。
「えと…私、裳着を迎えたでしょう? 大人になったということだから、乳母と侍女長が簡単に殿方と会ってはいけないって…」
「くっだらない」
カノンは一刀両断した。シュアラは色々と決まり事があるが、自分はそんなものまったく気にしていないし、それに捕らわれるのもどうかと思う。
「か、カノンさま…」
「桜、あんた、蒼牙が来ることに慣れちゃだめよ。自分の意志で動いていいのよ。会いたきゃ会いに行けばいい」
「……」
桜は、戸惑ったようにうつむいた。少し顔色が悪くなってきている。まだ万全の状態じゃなかったか、とカノンは息をつく。
そして、手をのばして桜の頬をむに、とつかんだ。
「いーい? いまは周りのみんなの言うとおりにしなさい。だけど、元気になったら自分の気持ちに正直に行動すんのよ。わかった?」
「は…はい…」
きょとんとしながら桜は素直に頷いた。まあいまはこれでいいだろう。カノンは納得してすらりと立ちあがる。
「それじゃ、お暇するわ。すぐに横になるのよ」
「はい。カノンさま、さようなら」
ひらひらと片手を振ってカノンは桜の宮から出て行った。宮がしん、と静まり返る。
悠は夕餉の支度に。九重は…カノンが出て行ったから間もなく帰ってくるだろう。乳母は侍女長に呼ばれて、イヨとキヨは庭で遊んでいるはずだ。そっと耳を澄ませば楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
そのままそっと笑みを口にのせて、桜はしばしまどろんだ。
「姫さま…一の宮さま」
少し乱暴に揺り動かされる。目をあけると、見覚えのない侍女が自分を見下ろしていた。
「…なにか…?」
「お見舞いの品を届けに参りました」
「見舞いの…? いったいどちらの方から…」
身を起して侍女が差し出した包みをうけとる。軽い。それに、この薫りは…。
ハッと気付いた時にはもう遅く、侍女はがくりと床に倒れ、一気に宮の中が暗くなった。
四肢が縛られたように動かない。甘い、むせかえるような伽羅の香が身体の中に入っていくる。だんだんと、体から力が抜けていく。蒼牙の護りの珠を握る指先までもが麻痺したように動かなくなって、こんっと音を立てて宝珠が落ちた。
一瞬床に目を落として、ふたたび顔をあげた瞬間、ここにいるはずのない人物がいて、桜は息を引きつらせた。
褥のすぐそばに、赤い砲の服をまとった、大神官カシュナがたっていたのだ。
「ごきげんよう。桜姫」
「ど、して…っ! っんッ」
口をふさがれてそのまま褥に押し倒される。背中を強かに打ちつけて、桜は顔をゆがめた。
「…っ…はなし、て…」
力の入らない足を引きずるようにしてカシュナから逃げようとするが無駄だった。
顔に文様がはしり、目が赤く変化したカシュナはにやりと口橋を吊り上げる。桜は怯えと恐怖でひどく濡れ細った瞳でカシュナを見上げた。さら、とカシュナの髪が桜に触れ、ぞくっと嫌悪感が駆け上った。
(…いや、やだ…やめて)
「今日はご挨拶に参ったのですよ。未来の妻殿に。つれない態度をとられると、胸が痛みますね」
そう桜の耳元で囁くとカシュナは乱暴に桜の唇を塞いだ。
「ーッ!」
肩を強張らせ、桜は瞼を強く閉じた。嫌悪感と恐怖が一気に身体中をかけめぐる。
以前、一度だけ蒼牙と交わした触れるだけのものとは違うそれに、吐き気がこみ上げる。
桜は細い拳で必死にカシュナの胸板を叩いた。だが、うまく酸素が入ってこず、だんだん意識が薄れてゆく。
そのうち、くたりと桜から力が抜けた。
カシュナは一旦唇を離し、自分の口元に手を添えぬぐった。
手を見ると、うっすらと血がついていた。無意識のうちに桜が噛んでいたのだ。
カシュナは満足気に桜の潤んだ瞳と赤い唇に手を滑らした。
「そう。あと少しで、あなたは私だけのものになる」
「……そ、がく…ッ……」
ひきつれた声は微かなものにしかならなくて、桜は身体を震わせた。
蒼牙くん。蒼牙くん。蒼牙くん。
心の中でなら、いくらでもよべるのに。声が、出ない。
そして、カシュナは乱暴に桜が抵抗したために肌蹴ていた夜着を開く。
「…っ…やっ!」
身体をよじろうとするが、強く押さえつけれられて、動くこともできない。
何をされているか、理解できない。本能的なものが、桜に警告する。
だめだ。これ以上は、これ以上は許してはいけない。
(いや。いやっ。やめてっ)
顔をゆがめ、必死にカシュナの手を阻もうとするが、両手は拘束され、両足も強張ったかのように少ししか動かない。
そうしているうちにカシュナは夜着の帯に手をかけ、白い肌に執着を示す。カシュナの手が桜の柔肌に触れ始めると、桜の身体はますます硬直してしまった。時折痛みが走る。
瞳からは涙の雫が流れ落ちて、頭が真っ白になっていく。
それでも、脳裏に浮ぶのは、蒼牙の姿だった。
「っ、!…そ、が…くんっやだっいや…っいやあっ!!」
膨らんできた双丘を布越しに触れられたとき、桜の恐怖は頂点に達した。
fin.
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