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プロフィール
HN:
沙羅の語り部
性別:
女性
自己紹介:
沙羅ノ国。一般的には「シュアラ」の呼称がつかわれている。
帝と巫女姫が執政を行うこの国の、雅で切ない物語。名無しの語り部が語るとしよう。
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※裏描写注意

お、終わった…。なんとかクリスマスシーズン前におわった…!!
大分四苦八苦しましたが、昔の裏小説より進歩したと思いたい!
たつあきで始まりたつあきで終わります。


『そう、君は陸を選ぶんだね』
 寂しげな声音が耳の奥に木霊する。
 玉依司。あきらと同じ人魚と人間の合いの子。彼は鱗の痣が身体にあらわれるずっと以前に、人間であることを放棄して、海を選んだ。
 繊細な顔立ちと、ほっそりした体躯。印象的だったのは、哀惜に満ちた深い、深い藍色の瞳。あきらは無意識に司へ雪路を重ねていた。
『そんなに寂しそうなのに』
 けれど司は寂しいのはあきらだと言った。その言葉は、あきらに衝撃をもたらした。寂しかったのは、誰かを求めて喘いでいたのは、あきらだと。
 ずっと、自分自身と向き合うことを恐れていた。弱くて、寂しがり屋、泣き虫で、どうしようもなく脆い自分と。
 頑なに生きることが強さだと思い込んでいた。ひとたび崩れれば、こんなに脆いものなのに。
 そんな、脆くて弱い部分を、あきら自身よりも理解していたのは、龍彦だった。
 彼は、何も言わずとも、傍でそっと支え続けてくれていた。
 彼女が頑なに生きることを否定せずに、けれど壊れないように、見守ってくれていた。
 このひとの、傍で、生きていきたい。陸と海をたゆたった少女は、はじめて、心をあきらかにした。
 

「あきら」
 愛しい、糸惜しい声の人で、白濁として曖昧になっていた意識が浮上する。
「……あ、れ…? あたし…」
 龍彦の顔が目の前にある。その表情はいつもとそう変わらないが、瞳が揺れている。不安そうに見えるのは、気のせい、だろうか。
 ぱちぱちと瞬きをして、初めて泣いていることに気付いた。とめどなく溢れる涙が、頬を濡らしていた。
「あたし…どうしたの…?」
「気をやってそのまま意識を失った」
「気を、やる? 義兄上、気をくれたの?」
「……」
「あ。……龍彦、さん」
 頬を染めて言い直すと、不機嫌そうに顰められた眉が少し緩められる。頬を撫でながら、龍彦はあきらの額にそっと唇を落とした。
「快楽が極限に達し、意識が彼方に飛ぶことだ」
 さらりとものすごいことを言われた気がして、あきらはぼんやりしていた思考を無理やり判然とさせることを余儀なくされた。
「イったともいうらしいがな。この方が分かりやすいか?」
「し、しらないぃい……」
 あきらは掛け布をずりあげて隠れようとしたが、手首を掴まれて、あっけなく組み伏せられた。いつのまにか龍彦も、薄明かりの下にその逞しい体躯をさらしていた。
(あに…、た、たつひこさん…気痩せするタイプ?)
 自分もすでに襦袢の帯が解けてすべてを晒してしまっているのだが、展開についていくことができなくてあきらは混乱していた。
「もう少し眠らせてやりたいんだが許せ。…ここからが重要だかららな」
「…は、は、はい…!」
 途端がちがちになったあきらに龍彦が小さく噴き出す。音を立てて頬を吸うと、かわいらしい音が響いた。
「さっき随分ならしたろう? 意識を失うまでよかったとは光栄なことだ」
「だから、そういうことをっ、…ん!」
 唇を奪われて、抗いがとけて消えてしまう。龍彦の指先が背中を、つう、となぞるだけで吐息が弾む。
 龍彦の唇が、あきらの耳の裏、うなじへと滑る。強く食むたびに小さく跳ねる様が可愛くて、ついついわざと赤いはなびらを散らしてしまう。
 達する寸前まで、何度も愛撫や口づけを繰り返していた名残が消えず、あきらの身体の中心はくすぶり続けていた。それゆえ、簡単な刺激でも反応しやすくなっている。
 胸元に優しく手がそえられ、頂に口づけを落とされると、一層大きく身体が跳ねた。ふるりと震える円やかな双丘を揉みしだきながら、一方の手は下腹部に伸びた。
 じゅく、という水音と、自分の中から溢れる感覚に、あきらは顔を覆った。そんな彼女の仕草が愛らしくて仕方ないのか、龍彦はわざと指を大胆に動かした。
「ぁ…あっ、やぁ…!」
 ほどけかけた理性を必死に繋ぎとめようとするけれど、与えられる甘い痺れに耐えきれず声を漏らす。力をうしなった細い腕が敷布の上に落ち、指先が幾筋もの線を描く。
 あきらの中を翻弄しながら、龍彦が唇を求めてくる。もう愛されすぎて、赤くふっくらした唇を挟むように食んで、舌を深く絡めた。
 は、と吐息を漏らしたあきらの頬を撫でて、首筋を吸い上げながら、龍彦はくたりとした細い腕を背中にまわさせた。
「…痛ければ思い切り爪をたてろ」
「え? あ…っ」
 熱くて、とろけて、甘くとかされた秘部に、熱い龍彦自身があてがわれる。 
「声を殺したり、涙を我慢したりしなくていい。先ほどのように指も噛むなよ」
 ぽた、と汗が龍彦の首筋をつたってあきらの鎖骨に落ちる。案じるような気配を察して頷いて、背中にまわした腕に少し力をこめた。
「―――いいか?」
「は、ぃ、――――!!」
 唇が重なる。
 龍彦はあきらの膝裏に差し入れた手で、彼女の身体を開かせる。そして、己の熱情をゆっくりと埋め込んでいく。
 身体を二つに引き裂かれるような痛みに襲われて、あきらはか細い悲鳴をあげた。自然、しがみつく強さも増し、無意識に龍彦の身体に爪を立ててしまう。
「く……っ」
「ぁ、い、た……っ」
 押し開き、穿つように入ってくるそれを、かつて開かれたことのない花ひだがきつく締めあげる。
 龍彦は眉をひそめて、一気に突きあげたい欲情を必死におさえつけた。痛みとない交ぜになりながらも、意識がもってかれそうなほどの快楽に酔いそうになる。
「あきら、息をとめるな…っ」
 思わず息をつめて苦悶に耐えていたあきらは、固く閉じていた目蓋をのろのろと開いた。紗幕を通したような瞳が、龍彦をとらえた途端生気を取り戻す。
「…た、つひこさ、も……いた…い…?」
 息交じりに問われて、思わず苦笑を洩らしてしまう。まったく、この娘はどんな時でも自分より他人を気にかけるのだ。
「少しな」
 そう返せば、細い指先が龍彦の癖の無い黒髪を撫ぜた。少し締め付けが緩んだことに、ほっとしつつ絡めた指を強く握りしめた。
 少しでもあきらの苦痛が和らぐよう、胸元を食んで背中を撫ぜた。あきらは、強くしがみつきながら、無意識に龍彦の熱を求めて唇を重ねた。
 不意にあきらから口づけを求められて、龍彦が目を丸く。は、と息をついては慣れた唇から、たどたどしく言葉がはかれた。
「…んっ…やくそく…っ」
「約束…?」
 涙を流しながら、初花を散らす痛みに耐えながら、あきらは微笑んだ。
「およめさん、に、して……」
「…、…ああ」
 龍彦は、一瞬、仄かな笑みを浮かべた。幸福そうな、ほほえみを。
 そのまま彼は荒々しくあきらの唇を奪って、一気に腰を進めて貫いた。
「っ、ん、ぁあっ…や、ん…ぁ…!!」
 苦痛を訴えていた声に、かすかな甘い喘ぎが混じる。龍彦はあきらの細腰を抱き寄せて、零れおちる涙を舌で舐めとった。
「全部、…はいった」
「ほ、んと……?」
 相変わらず破瓜の痛みがあきらを苛んでいたが、龍彦を受け入れることができた喜びが、それを忘れさせた。
 無邪気に胸にすりよって、あきらは息をついた。その髪を撫ぜながら、龍彦が問いかける。
「……もう暫く痛むと思うが、平気か」
「…うん、…んっ」
 深く縫いとめるような口付けが降ってくる。角度を変え、繰り返すたびに身体も動く為、痛みが走る。けれど、最初の時ほどではなかった。
 舌の根元をこするように愛でられれば、身体の奥の熱がふたたび蘇ってくる。
 痛みだけでない、小さな、甘い歓びが。
「やぁっ…、ん、ん…っ」
 微妙な声色の違いに気付いた龍彦は、少しでもそれを引き出そうと、耳元に、首筋に口づけを落とす。
 あきらは喘ぎをもう堪えられなかった。
 緩やかな律動が、身体を甘く抉り、疼かせる。痛みも、疼きも、愛しい人が与えるものならば、すべてが愛しい。
 乱れていく。ほぐれていく。ひとつに、なっていく。


 龍彦は、掠れた吐息をもらして、眉をひそめた。つう、とつたう汗が煩わしい。
 自分の腕の中で、恥じらいながらも素直に感じ、龍彦を受け入れようとつたなく身悶える様を、もっと、見ていたいが。
(これ以上は、長引かせられんな…)
  腰を持ち上げて、ぐ、とぎりぎりまで己自身を抜くと、一気に奥まで貫いた。あきらは、悲鳴と喘ぎを混ぜたような声色で啼いた。
「ぁ、あっん…!」
 燻った熱が体中を火照らせる。速くなった律動が、再び耐えがたい疼きを呼び寄せた。くすぐったいような、もどかしい。
 突き上げられる度にあがる喘ぎを、恥ずかしいと感じる暇もない。龍彦は花の奥を犯しながら、亀裂の先端に咲く蕾に指をすべらせる。
「っ、やああっおか、しくな…っ」
 触れられた途端迸る電流のような激しい痺れに、あきらは背中を弓なりにしならせる。
「なっていい」
「ん、だめっ…ぁっいやあ、そこ、や…っ!」
 触れていただけの指が、蕾もつまみ、こねるように動く。耐え難い快楽から逃れようと、身をよじろうとした。けれど奪われた唇があきらを寝台に縫いとめる。
「ん、んん…ぅっん!」
 それまでとは違う激しさで律動が始まり、身動きもとれない。あきらのすべてを、蹂躙尽くそうとでもするかのような貫きに、目の前がちかちかとしてくる。
「やぁっ、んっ、は、あ…っ…く、…ぁあっ」
 零れる声も、吐息も、すべてが自分ではないような、そんな心地になっていく。
 龍彦は何もかも奪うように、または壊すかのようにあきらを抉りながら、片手で胸を弄ぶ。
 硬く尖って、つんと立った頂をこねるようにされながら、秘部は突き上げられ、その度に花芯も擦られる。
「た、つひこさ、…んぁっぁあ、だめ…っ」
「あき、ら」
 自分の名を呼ぶ声が掠れている。あきらは潤んだ視界の中、必死に手を伸ばして龍彦の手のひらと重ね合わせた。そうやって二人は、お互いを求めながら高みに昇りつめていく。
 身体の芯まで揺さぶるような、龍彦の激情が、奥から快楽の波を呼び寄せる。
「ぁ、あっ、たつ、ひこさ…っ…や、ぁ、あ…――ぁああっ」
  ひときわ強い快楽の波にさらわれて、あきらの意識が真っ白に弾けた。乱暴な動きで唇を塞がれ、間髪いれずに胎内でじわりとした感覚がひろがった。

 ◇
 一瞬意識が遠のいて、あきらはくたりと身体の力を抜いた。静かに髪を梳く気配と、引き寄せられた胸越しに、自分と同じく激しく脈を打っていることに気づいて、たまらなく幸福だった。
 だが、つい、と腕を掴まれて、あきらは仰天する。慌ててがっしりした胸板を押し返す。
「…あ、の、もう…」
「分かっている。何もしないさ。…痣はもうないな」
 じっと、手を眺めて、さらりと白い太ももに触れて、龍彦は安堵したように、長く息をついた。
「明日、円が診察に来るまで気は抜けぬが……」
「……うん…」
「もう少し、眠っていろ」
「あ、あの…ちょっとまって?」
「?」
 数回深呼吸をしてから、あきらは柔らかく微笑んだ。
「…幾久しくおいとしみください…。旦那、さま」
 虚を突かれて、龍彦がぱちくりと瞬きをする。けれど、すぐに微笑んで、あきらを引き寄せた。
「こちらこそ、よろしく頼む。―――北」
 そっと手のひらで目蓋を覆われて、やわらかく額に口づけが落とされる。あきらは、満足げに頷いて、そのまま意識を眠りの淵にしずめた。

 

 聲がする。
 優しい聲。

 淡の底から、穏やかに。

 

『どうか、幸せになって。いつもいつも、見守っているわ』


 

 fin.
 

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おつでした!(`・ω・´)
あっきーが幸せそうで何よりです(*´∀`*)撫で撫で。
たつやん、ちゃんと労わってあげるんだおー。えがったえがった。

でも義兄上ステイ(`・ω・´)
梧香月 2011/12/25(Sun)15:37:04 編集
耳年増でがんばた(`・ω・´)
ありがとうございます!

たつあきに、もう一人で立たなくていいんだよ、支え合って生きてね。
といいたい気持ちです、(*´▽`*)

全快してもなかなか本気モードオンになれない自粛義兄上を妄想してによによしています(笑)

メリークリスマス!
小春 2011/12/26(Mon)08:15:18 編集
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