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プロフィール
HN:
沙羅の語り部
性別:
女性
自己紹介:
沙羅ノ国。一般的には「シュアラ」の呼称がつかわれている。
帝と巫女姫が執政を行うこの国の、雅で切ない物語。名無しの語り部が語るとしよう。
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今度は蒼牙視点です。たぶん…3話のなかで、いちばん、濃いかもしれません。(あううぅ///もう腹くくって書くっすッ/誰)
女子陣営には絶対もらすまいとしていたはずなのに思わぬ伏兵のおかげでばれて、株が下がった蒼牙くん。
あとで姐御にしこたま叱られたらしいです(ざまあみry)
…でも桜は桜で抵抗しなかったから…。これ書いてて桜は絶対誘い受けだと確信しました。←
では「ヒメハジメ」最終話をどうぞお読みくださいませ。ぺこり。

 目が覚めたとき、部屋には陽の光がうっすらとさしこんでいた。寝起きは良い方ではないから、しばしぼうっとした。
 最初に、温かくて柔らかいものを抱きしめてることに気づく。なんだろうと確認するために顔を動かして、蒼牙はぴしっと固まった。
 あやうく叫びそうになるのを抑えて、ああそうかとほうっと息をついた。
「…ん…」
 長い睫毛にふしどられた瞼はぴっちりと閉じられていて、頬をつついても起きないところを見るとちょっとやそっとのことじゃ起きそうにないくらい深く眠っているようだ。
「…がっつきすぎた…」
 ごつんと自分の頭を殴る。一回だけで満たされた気持ちになったにも関わらず、桜の言葉にあっけなく陥落する所あたり、まだまだガキだと思う。
 一度目よりも…そうとう激しく求めたから、自分が果てると同時に、桜は疲れて気を失うように眠ってしまった。
 けれどこのままじゃ風邪をひいてしまうだろうということで、女の式紙―螢火を呼んで(その式紙から聞いたところ、浅燈はわざわざ一番離れた厩で寝ているようだ)、桜の世話を頼んだ。
 自分も湯殿で身体を清めて帰ってくると、新しく敷き直された褥の上で、桜は夜着をまとってやはりくうくうと眠っていた。螢火によると、湯殿で身体を清めるために手を貸している時も、ほとんどは眠っているような状態だったという。
 小さなころから一度眠ってしまうとなかなか起きないところは変わらない。
 頬を撫でても、髪をすいても、細い手首にそっと口付けても起きない。

 ふいに桜が寝がえりをうつ。蒼牙の腕が緩んでいたので、そのまま寝台から落ちそうになった。
「…あぶなっ…」
 慌てて腰を引き寄せて、顔をのぞく。………起きない。蒼牙は嘆息した。
 風早と白雪に飼葉でも食べさせてくるか、と寝床から出ようとしたとき、桜の小さな手が蒼牙の袂を引っ張った。
「…?」
「…そ…が…く…」
 力はそんなに強くなかったので、すぐに手は外れたが、蒼牙は複雑そうな表情を浮かべた。
 昨日、肌を合わせている最中、桜が一所懸命に自分に応えているとき、彼女はずっと夢を見ている、と言った。
 毎日、毎日蒼牙の夢を見て、目覚めたときに蒼牙がいないことに絶望して嘆いて、うちひしがれたと。
 夢が覚めなければどんなにいいかと、幾度も思ったこと。
 こうしていても、ふっとこの瞬間が融けて消えてしまうのではと怖くてたまらない。
 そう言って、脅えていた。
 いま自分が出て行って、眼が覚めたときにひとりだったたら、泣いてしまうだろうか。
 昨夜のことを泡沫だと思ってしまうだろうか。
 蒼牙は眉をひそめた。なぜだか桜が幸せそうに寝ていれば寝ているほど、胸がざわざわと落ち着かない。
 夢なんかじゃない。本当に、結ばれた。
「…ふ…?」
 蒼牙の不穏な空気を察したのか偶然か、桜の睫毛が震えて濡れた琥珀の瞳がぼんやりと現れる。
 とろん、としている様子から、まだ半分寝ているんだろう。それでも、蒼牙の顔を見ると、嬉しそうに顔をほころばせた。
 心の底から愛おしさが募り、気づいた時には再び瞼を閉じた桜の唇に自分のそれを重ねていた。静かな寝息をたてる柔らかな唇を軽くふさいで、した唇を吸う。
「ん…?」
 小さな声が漏れるが、起きる様子はない。浅く閉じた桜色の唇を舌で舐めるように割ると、簡単に歯列の隙間ができる。
 ゆっくりと舌を動かせて小さな舌を探し出し、吸い上げるように舌を絡めた。すると、桜がわずかな反応を見せる。

「…っ…ふ…」

 とろんと琥珀の瞳が現れる。だが、焦点がはっきりしていないから、半分以上は眠っているだろう。
 そっと緩んだ白い夜着の袷をひらく。すると朝の薄い光の中に白い肌が浮かび上がる。真っ白な雪のような肌に、赤い花が咲いている。首筋から鎖骨、膨らんだやわらかな胸。
 その数の多さに、どれだけ自分が彼女に夢中になっていたかがわかり、苦笑が漏れる。
 あらためてその痕を指や唇で優しくたどる。
 少し強めに吸えば、桜の肩がぴくりとふるえる。
「…っ…? そ…がくん?」
 まだ頭にもやがかかっているのか、ぼんやりとした声で桜が蒼牙を呼んだ。
 ぽうっと自分を見上げているその表情が可愛くて、口をふさぐ。なるべく驚かせないようにゆっくりと口内を甘く吸う。
「っぅ、ん…っ」
 鼻から抜けるような甘い声と、ゆめまぼろしの続きだとでも思っているのだろうか、嬉しそうに細められた濡れた琥珀の瞳に、片隅に残っていた理性の糸がぷつんときれて、がらがらと崩壊していく。
「……ごめん。とまんない」
 柔らかくて細い身体を抱き寄せて、首筋から耳たぶまでゆっくりと唇をはわせる。
 手のひらで柔らかな乳房を撫でると、桜は細い声をたてて背中を弓なりにのけぞらせた。
 とくとくとく、と段々彼女の心臓の鼓動が速くなっていく。
「ぁっ、…んんっ」 
 昨夜見つけた敏感な場所を撫でれば甘い声が零れて、細い腕が背中に回った。
 鎖骨から唇を離して、深い口づけを交わす。たどたどしく応える様子がいじらしくて、何度も何度も角度を変えて口付けた。

◇ ◇


 荒い呼吸で大きく胸を上下させる姿は、おそろしく扇情的だった。口に含んだ蕾を強く吸い上げる。左右同じように愛撫を繰り返す。
「…きゃっ、や…あ…っ」
 顔をそむけて、零れ出る甘い声をおさえようと細い手の甲をかむ。
 艶やかな姿に、くらりと眩暈がする。湧き上がる欲望のまま、激しく唇をむさぼった。
 甘くて激しい口づけのなか、桜も自分が求めていることに気づき、うなじまで赤くした。
 唇が離れると、蒼牙は愛しそうに桜の唇に触れる。
 次に髪を梳いて、頬を撫でて、最後に眼尻にたまった涙をすくいとって。くすぐったそうにする桜の額を優しく口付けて。
 再度唇を重ねた。
 その間にも指はするすると動き、昨日花開かせたばかりの場所へと進んでいく。
 花芯に触れると、びくっと桜の身体が跳ねた。昨日よりも、そこはやわらかく、ゆるやかな場所になっていて。
 それをいいことに好きに動かすと、桜の背中がびくんとしなる。快感を紛らわすための声は封じられ、唇も深く深くなっていく。
 身体の中心からわきおこる熱が、頭の芯がとろけてしまうような痺れが一度に押し寄せて、二つが一つになり、だんだんとのぼりつめていく。

「―――――――ッ!!」

 不安も脅えも感じる暇なく、桜の頭の中で何かが弾けた。一瞬視界がまっしろになる。
 くたり、と力が抜けきった桜の身体を抱き寄せて、汗ばんだ額に口づけを落とす。次にふたつの瞼、頬、首筋に。蒼牙は新たな熱を生み出していく。
 理性もなにもかもがはらりはらりと散っていく。蒼牙が与える甘い痺れに反応することだけでも精一杯なのに。
「桜」
 耳に届くかすれた声までもかあっと顔を熱くさせる。涙目で、蒼牙を見上げる。蒼牙はことりと首をかしげた。

「……しんどい?」
「…ふぇ…?」

 自分でもやりすぎかと思ったのか、なけなしの理性を総動員して、蒼牙が真面目な顔つきで聞いた。
 理性をもどしたのは褒めるが、聞く機会が少々的外れである。確かに初めてで、何回もすることは体力的に辛い。だが、中途半端に高められておいて、ここでやめられるのも…色々な意味で辛い。
 それを言えるはずもなく、かといって肯定することもできず、桜は唇をかみしめた。

(そうがくんの、ばか…)

 ぼんやりとした思考の中、そう呟いて、桜は顔を真っ赤にしながら小さく首を振った。
 嫌じゃない。平気だよ。という言葉をこめて。
 ほっと蒼牙が息をつく。その不器用な表情が、仕草がいつもの蒼牙らしく、桜は嬉しかった。
 最中に垣間見る青年らしさには翻弄されたが、こんな風にふと戻る少年の顔つきには安堵を貰える。
 蒼牙はぎゅうと桜の身体を抱きしめた。桜も蒼牙の背中に腕を回す。触れあう肌のぬくもりが、ここは夢じゃないと教えてくれる。


 手を絡めて、唇を重ね合う。
 一番熱い熱が、二人の身体を貫く。
 まだ慣れないことに、かぼそい悲鳴を漏らす桜を、蒼牙が髪を梳きながら宥める。
 痛みは段々と甘い痺れに代わり、二人の吐息がまざりあって。
 

 そして。
 

 花と水がひとつになる。






 fin.
 ++++++++

 書くのなら 綺麗に書きたい 裏描写(四葉心の一句)

「ヒメハジメ」を書いていて一番強く思ったことです。裏だけど、汚さとか妙ないやらしさとか感じさせないような、自然な文体で書けたらって。「綺麗」って思われるような言葉をのせられるよう、全身全霊で祈りました。まあ、一回でそこの境地にたどりつけるわけないので。修行します(笑)

 ……とにもかくにも書ききりました。出来は置いといて、とりあえず完結させた自分をほめます。うおおおおおんっ(泣)
 長かったようっ。照れて照れて紐なしバンジーをしたかっ(落ち着け)
 下記おまけ。


 *ざ・お姉ちゃんず*
 昨夜のチャットの後。

あきら「そーうがー」
蒼牙「うあっどっからわいてきたんだよっ」 
あきら「あんた、そうとうこの前の夜、楽しんだみたいね?」
ルナ「あたしがいうのもなんだけど、本当に初めてで3回もやったの? よく桜もったわねえ。3回も。はあ~3回ねえ。しかもそのうち一回は寝込みを襲ったんでしょ?」
蒼牙「な、何回もいうなっ」
あきら「まあ…桜ちゃんの血色はよくなったからいいとしましょう。これで逆に衰弱してたら、あんた黄泉送りよ」
ルナ「あの腹黒帝、放電中だしねえ」
あきら「巫女が男女交際だめとか厳正されてないけど、ほどほどにしておきなさいよね」
蒼牙「ていうかなんで知ってんだ」
あきら「うんかっわいいー女の子から聞いた」
ルナ「ほんと、蒼牙がそこまでさかってる子だったなんて…くくく」
蒼牙「……さか…(絶句)」
あきら「………、大事にしなさいよ。蒼牙」
蒼牙「…当り前だろ。ずっと、傍にいるって約束したんだから」

おわりv
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綺麗ですよ?
裏描写、初めてとは思えないわっ!
綺麗でそそる文章! いいですっ
結ばれてよかったね♪
私も幸せな気持ちになりました。
ヴァル 2008/12/23(Tue)20:25:54 編集
ありがとうございますっ涙
ほんとうですか? いえ、まだまだですけれども、
ヴァルさんにそう言っていただけると、ほんとにほんとにうれしいです///
ふえーっ書いてよかったっていま、はじめておもいました(>_<)←おい
はいっよかったです。ぐしぐし。
そう感じてもらえて、私もとっても幸せです。本当にありがとうございますっ///
日和小春 2008/12/23(Tue)21:36:26 編集
うん、綺麗だった
2人の幸せがすごく伝わって来ました。
本当に良かったね。桜ちゃん、蒼牙くん、心からお幸せに…。

あと最後に一つ、突っ込んで置くけどルナちゃん、寝込み襲われたとか3回で済んだとかいうレベルじゃなかったはずだよねぇ?(笑)
梧香月 2008/12/23(Tue)22:40:01 編集
ひゃああ///
嬉しいです。ありがとうございます香月さん(>_<)///
はいっありったけ「二人でいる幸せ」をつぎこみましたっ!本編じゃまだまだ描けないですしね;だからおもいっきり(笑)
祝福の言葉ありがとうございます。ちま夫婦永遠なれ!!ww

…ルナ姐、そんな…!(笑)でもカシスこのまえ「気絶してる相手に興奮する」云々いってたよねえ…てことはまあそういうことなのですよね…。
ていうか3回以上されたことに四葉小春はびっくりだよルナ姐!
日和小春 2008/12/23(Tue)22:48:54 編集
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