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プロフィール
HN:
沙羅の語り部
性別:
女性
自己紹介:
沙羅ノ国。一般的には「シュアラ」の呼称がつかわれている。
帝と巫女姫が執政を行うこの国の、雅で切ない物語。名無しの語り部が語るとしよう。
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サイトには載せられない、雪あき小説。ちょっと…ルール違反かもしれませんが原作設定で行きます(>_<)ゴメンナサイ;
この二人、いずれは長編小説で連載しようとは思ってるんですけれど、それがいつになるか、まったく見当が付きませぬ。
最近やたらとあきらや雪路がいとおしいので、本編の都合上のせられない小説ネタをこっそりのせます。まだ二人とも14歳。ゆっきーも姐御もかっわ良い年頃だったとき(おい)


「ねえ神代くん、誕生日12月なんでしょ?」
 帰宅の準備をしていると、クラスメートの女子に話しかけられた。雪路はきょとんとしてしばらく思案してのち、ぽくっとてをうった。
「あ、うん。そういえば…」
「やだ神代くん。忘れてたの?」
「いや、12月は忙しいからさ、ついつい忘れがちなんだ」
「? クリスマスパーティーと一緒に祝ったりしないの?」
「…うち神社だって知ってるよね?」
 苦笑で返すと、女子生徒はことりと首をかしげる。それがなんでだめなの?と言いたげだ。
 説明するのが面倒くさいなあと思っていると、突然脳天にずしりとしたものが落とされた。
「神社は神道だもの。クリスマスはキリスト教の行事でしょ」
 背後からひょっこりと背中の中ほどまである髪を一つに結いあげたあきらが現れる。
「ぇえー? そういうの、関係あるの?」
「まあ本人の意思でどうにでもなりそうだけど、雪路は本家だし、無理なんじゃない? で、クラス委員長サン、このプリントの束整理しとけだって」
 クラス全員分の、終業式後にあるオリエンテーリングの内容についての集計だ。クラス数は38人。頭に載せられると少々首が痛い。
「…普通に渡してくれよ」
「あら、かわりに集めたあたしへのアリガトウはないわけ?」
「あきらは副委員長だろう。集めて当然じゃないか」
「かーっむかつくっみちりもそう思わないっ?」
 雪路に話しかけていた女子生徒に振ると、みちりはうーんと考えこんでから、きらきらとした瞳で応えた。
「ええ? 神代くんはかっこいいよ? 素敵よー?」
「ありがとう及川さん」
 にこり、と笑うとみちりはほら、とあきらにハートマークを飛ばす。あきらは額を覆った。
「……この顔のどこがいいんだか…悪魔の尻尾と角見えないの?」
「ぶっ。くすくす。あきら、可愛い顔が台無しだよ。それじゃ、また明日」
 みちりは手をブンブンと降って、颯爽と教室から出て行った。鼻歌交じりにスキップなんて踏んじゃって。
 神代雪路大好き隊の副長を務めてるあたり、何か企んでいるんだろうなあと遠い目で見送る。
 クリスマスにかこつけて、告白や贈り物もわんさかだろうなあ。うらやましいこった。

(今年のクリスマス…暇だったっけ?)

 思わず頭の中のカレンダーをめくる。
 なんてたって家が普通じゃない職業を裏でやってるもんだから、イベントも何もない。たとえ漫画でよく言う男の子からお誘いがきたとしても、最優先事項に来るのは家の裏でのお仕事。
 下手な時は友達と遊べない時だってあるし、もっと嫌なのは怪我をたくさんこさえてしまうことだ。お年頃としては気になるところである。
 まあおこづかいはそれなりにもらえるのでやめたいとおもったことはないが。
「…で? これどうするの?」
「希望が多いイベントを三つ選んで、明日発表。それだけ」
 ふうん、と雪路はかぶろうとしていたベレー帽を脇に置いて、ぺらぺらとプリントをめくりはじめた。
 あきらもあきらで、女子の分をめくる。
 さて、何が出てくるか。映画芸術鑑賞か、ハイキングか。はたまた登山か。結構羽振りがいい学校だから、少し無茶なリクエストでも、きく、はず……。
「…………きもだめしいい?」
「庶民的だよね。ちなみに男子もほとんどがそれ。なぜかコース指定」
「…まさか、旧校舎スタート、第二体育館、図書館、ぶっこわれかけてる聖堂で折り返し?」
「御名答」
 ぱちぱちと拍手を送られる。うん嬉しくない。雪路も面倒くさそうだ。先ほどまでの爽やかスマイルはどこへやら、ため息交じりにプリントで紙飛行機を作っている。おいおいおい先生に提出するんだぞそれ。
 それにしても。お年頃の女の子男の子が考えることはこうも単純なのだろうか。理解不明だ。
「…あんな迷信しんじちゃうなんてねえ」
「? 迷信?」
「なに。知らないの? あの聖堂の近くに、ヤドリギがたくさんあるからよ」
 雪路はきょとんとしている。あきらははあと嘆息した。
「〝クリスマスにはヤドリギの下にいる女性にキスを贈ってOK〟みたいな逸話があんのよ。なんかそれをもじって、聖堂の近くのヤドリギの下で告白とかキスとかしたらずうーっと一緒にいられるんだって」
 話しながら、あきらは粉雪が舞う窓の外を見つめた。友達はみんなこの季節になるとはしゃぐ。中学に入ってからはとくに。
(ふっあたしにゃ無縁だろうけどね)
 鼻で笑っていると、とんとんとプリントの角をそろえながら雪路がぽつりとこぼした。
「あきら詳しいね」
「一応女の子だから」
「で、誰にキスしてほしいの?」
 ぷっと小さく笑われて、むうっと頬を膨らませた。
「あんた、耳大丈夫? 誰がすると言った誰がっ」
「だって、あきらロマンチックなこと好きだろ? 本棚に、恋愛ものの漫画とか雑誌いっぱいあるじゃないか」
 かあああっと顔を赤くして、あきらは筆箱でぱこんと雪路の頭を叩いた。
「なんで知ってんの変態!」
「…痛いなあ。……あのさあ、初等部のころからお互いの家、勉強会でつかってんだから、自然と目についてあたりまえだろう」
 そういえば、そうだ。
 自分だって雪路の持ってるCDとか、好きな写真家の名前とかその雑誌とか名前は言えないけどはっきりと記憶している。
 決まりが悪くなって、あきらがうーっと唸る。くすくすと楽しそうに笑って、雪路はあきらが持っているプリントの束をひったくった。
「じゃ、先生に出してくるよ。あきら、今日隣町まで仕事だったろ?」
「うぁっ! そうだった! お父さんにどやされるっ」
 あきらは飛び上って、慌てて席に戻り帰り支度をする。雪路はすたすたと教室のドアまで歩き、がらりと開けてくるっと振り返り、こう言った。

「オリエンテーション楽しみだね」
「は?」

 聞き返した時に雪路はもういない。あきらは眉をひそめて、首をひねった。あいつ、こういう行事好きだったっけか?

 fin.
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ついでに私には「死ね馬鹿」という二重の声も聞こえます
あっきー、ゆっきー、がんばれー!
特にゆっきー(誕生日の側なのに)。

神代雪路大好き隊…(笑)
梧香月 2008/12/24(Wed)23:02:21 編集
わああああ・・・(アルの叫び)
ヤドリギの下の女の子には……

今、アルはヤドリギの『や』といっただけで悶絶します。
汚れっちまったねえ……30男。
ヴァル 2008/12/25(Thu)05:05:58 編集
ちょっwwなぜ(笑)
ご声援ありがとうございますvゆっきーの特技は一度に二重で話せることですっ(ないだろ)
ゆっきーなあにするんだろうねえ。にまにまにまにま。
あきらが蒼牙とだぶってしかたありません。

ちょwwアル、落ち着いて落ち着いてっあなたの幸せは分かってるから!
悶絶って………ぶぶぶv
汚れてなんかいないわっアルはとっても素敵な私だけの魔法使い(byパール)
日和小春 2008/12/25(Thu)09:59:31 編集
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